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常に質の向上を目指し、高品質の製品作りに励むと共にお客様に安心と信頼をお届けする為に日々精進する。
私たち株式会社池上金属製作所では、ISO9001を取得していないとはいえ、常に品質向上を掲げ、厳密な検査を行います。各種計測機器を揃え、万全の検査体制を確立しています。
当社では、材料受入から製品の納入まで一貫した品質管理体制を敷いています。
材料受入時には、目視により傷・打痕等をチェックし、さらにノギスによるサイズ確認、材料納入票による材質確認を行います。
材料の受入検査
機械段取担当者による製品確認だけでなく、品質確認の為の第三者が再度厳しい目でWチェックします。
機械が回り始めたら、出来上がってくる製品を定期的にチェックする必要があります。
当社では、各々の工程の中で時間になると計測にあたるようにしております。
1日6回、計測を促すベルが鳴ります。
それに従い加工管理担当者が計測を行います。
この結果、機械熱変動による寸法変化や刃具欠損による寸法異常にすばやく対処し、不良品の発生を最大限に抑えます。
また1日6回の計測で管理しきれない製品などは、担当者及び上司の判断にて計測回数を増やし、より厳しい管理を行っています。
工程内検査
全ての製品の加工が終わると、その最終品のチェックを行います。
最後の製品に異常があれば、最後の中間検査から最終検査の不具合品が発生していることになります。万全な製品が出来ているのを確認するには、工程内最終検査が重要だといえます。
製造した部品を組み立て、その製品の耐圧検査や漏れ検査が必要な場合、こちらも当社で対応可能です。
空圧検査・水圧検査・真空引き検査
外注加工先において加工された部品が要求される品質を満たしているかを抜き取り検査にて確認。
全ての製品を対象としてはおりませんが、全数検査の要求がある製品に関しましてはその必要とされる検査箇所を重点的にチェック。
外観・切り粉・打痕・はめ合い箇所のゲージ検査等、各部品の要求に応じた全数検査を実施。
外観・必要検査箇所全数検査
受注数量に応じて、定められた数量を抜き取りし、製作図面に基づき品質管理責任者により厳しい検査を行います。
それをもとに検査書を作成。
この検査が最終の防御壁となり、不具合品の流出を防ぎます。
最終抜取検査
※画像をクリックすると拡大表示します。
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投影機は2次元測定装置の代表で、ステージ上の製品の光学像を正確な倍率で投影し、そのスクリーン上でスケール測定するというものです。
また顕微鏡には遠く及びませんが、製品表面を大きく映し出すことも可能です。
こちらの測定装置は当社では設備しておりません。この測定装置でないと計測できない製品が時としてありますので、そのような場合に測定専門の会社に外注致します。
故にお客様の要望で計測が必要な場合でも対応可能です。
三次元測定機とはどういったものを測定できるか
まず一次元測定機とは、ある一方向の距離を測定できるものを言います。 例えばノギスやマイクロメーターなどが相当します。
二次元測定機とは、ある平面上の基準点から測定点までの幅(X方向)と奥行(Y方向)の距離を同時に測定できるものです。例えば投影機や輪郭形状測定機などがそれにあたります。
三次元測定機とは、平面上で測る2つの方向に高さ(Z方向)を追加した測定機で、「幅・奥行・高さ」を同時に測定できます。測定点を演算することにより、垂直度・平行度・円筒度などの経常偏差測定ができます。また輪郭形状測定も可能で、正に1台で何役もkなす群を抜いた計測システムだといえます。
機械加工工程では、どうしても切削油がついてしまいます。また、お客様によっては「脱脂できますか?」とお聞きになる場合があります。
当社の超音波洗浄機では、脱脂はもちろん超音波による製品洗浄が可能です。お客様のお手元に届く製品は完全に油分の取れた美しい状態です。
もちろん鉄などメッキ等を施していない場合は、油がついていないと腐食(錆)の原因になりますので、当社では、鉄系製品も錆の出ない取扱いを心がけております。
鉄材も同様に超音波洗浄機できれいに洗浄し素早く防錆油を塗布します。
これによりお客様に満足して頂いております。
超音波洗浄機による脱脂・洗浄
防錆油塗布
社内への加工の指示、及び各工程を循環する工程管理票です。使用材料、加工担当者、検査担当者、次工程など全てがわかり、最終検査工程まで製品と一緒に回ります。
製品が出荷されると5年間品質管理部で保管されますので、何かの際に過去のデータを簡単にさかのぼる事が可能です。
作業工程管理表
最終抜取検査工程で品質管理部より発行されます。品質要求基準に基づき、適切な数量を抜き取り計測。ミクロン単位の精密な計測を行い計測値を記載します。
公差判定を行い、良品でない場合は検査成績表を発行できないシステムになっています。
検査成績表
製品の制作、アセンブリ、出荷までの工程を体系化して表示したものです。
この表を基準にある製品が順序を経て作られていることが理解できます。
QC工程表
製品(部品)は、様々な材質のものがあります。
メーカーは用途に応じて材質を選定します。
例えば焼入れして硬度を出す必要がある部品だったり、曲げるので粘りがある材質の必要があったりします。
お客様が要求している材質で製作するのは当然のことですが、ごく稀に指定した材質ではなかった為に折れた・強度がない(リコールといいます)といった場合があります(当社ではありえない事ですのでご安心下さい)。
それを防ぐ為に材料証明を取ります。
それがこのミルシートになります。
ミルシート
「間違いなく適した材料を使用している」という証明書になります。
当社ではお客様の要望に応じて書類を取得し、提出させて頂いております。
化学物質及びそれらを含有する製品の物理化学的性、危険有害性、取扱いの注意についての情報を記載した化学物質等安全データシートで、材料メーカーから取得することができます。